令和7年3月4日(火)に、第40回の節目となる卒業式を挙行しました。来賓、保護者、在校生、教職員が3年生206名の卒業を祝福しました。

 式では国歌斉唱に続いて、まず谷川栞奈さんが卒業生を代表して卒業証書を受領しました。

 澤田校長は式辞の中で、卒業生がコロナ渦などの制約の中でも、校訓「親、真、信」のもと常に前向きに3年間の高校生活を過ごしたことを振り返るとともに、今後の人生においても、①希望を持ち続けること、②自信を持つこと、③高校生活で流した汗や涙、グラウンドで上げた歓声を忘れないでほしいと、卒業生にエールを送りました。

 続いて、森之嗣育成会会長(あらわ市長)様、八木康史PTA会長様からも温かいご祝辞をいただきました。

 在校生送辞を大木陽翔さんが述べたあと、卒業生を代表して上出航大さんが答辞を述べました。上出さんは、新型コロナやリノベーション工事の制約を乗り越えた経験を振り返り、規制や制約があったからおかげで工夫して壁を乗り越える力を身につけることができたと、自らの成長を言葉にしました。そして、充実した高校生活を支えてくれた教職員、在校生、家族への感謝を述べました。最後に「クロムブックを乗せると少し狭い机、今はプレハブの中にある下足箱、…。こうした一つひとつの物に触れるのも今日が最後です。休み時間に他愛もない話で盛り上がったり、進路のことで悩んでいるとき相談に乗ってもらったりした仲間とも、離れ離れになります。しかし、一生の仲間であり、ライバルでもある友のこと、私たちを育ててくれた金津高校のことを忘れることはないでしょう」と、仲間や金津高校に対する惜別の思いで締めくくりました。

 式の最後は校歌斉唱です。本校の校歌を作詞した谷川俊太郎さんは、昨年お亡くなりになりました。空、星、海、土、人、友に問いかける校歌のフレーズは、他のどの高校にも見られない普遍的な魅力に富んだ歌詞です。卒業生、在校生をはじめ、教職員、金津高校卒業の保護者らが声高らかに校歌を歌い上げ、卒業生を祝福しました。